スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | | - | - | - | - |
ストレスチェック制度施行について東京FMで解説してきました。
JUGEMテーマ:健康
本日からストレスチェック制度がスタートします。
これは労働安全衛生法という法律が改正されて行われる
国を挙げての大きな制度改革です。
50人以上の事業所では完全に義務化されますので
興味のある方もたくさんいらっしゃることでしょう。

昨日は東京FMの朝番組「BLUE OCEAN」に生出演し
このストレスチェック制度について約20分間ほど
司会の住吉美紀さんとお話ししてきました。
NHKの「プロジェクトエックス」でおなじみだった方が目の前にいて
ちょっぴり緊張しましたが、ストレスチェック制度について
私なりに詳しくお話しできたと思います。
ストレスチェック制度で重要なポイントは
「事業者(つまり会社)は、ストレスチェックを受ける機会を
全社員に与えるが、誰が受けたのか、誰が高ストレス者だったのかを
知ってはいけない」ということ。
会社は社員から「私は高ストレスだったので、産業医と面談したい」と
申し出を受けて、初めてその人がストレスが高い社員なんだと知ることになります。
 
つまり、社員さんの立場から言うと
「自分が高ストレスだと通知を受けても
会社は全く何も知らない」
「だから、自分が声を上げない限り、
何も状況は変わらない」
ということになるのです。
ここが会社が実施する健康診断とは大きく違うところです。
私たち産業医は、会社が実施した健康診断は
法定項目に限り全てチェックしていきます。
社員さんの意思に関係なく、健診結果が会社に届けられるからです。
そのために、「このままでは安全に就労できない」と判断される病気が
見つかれば、その人にすぐに医療機関に行くように連絡したり
病気が改善するまで残業禁止や出張禁止などの業務軽減を会社に勧告することが
できるのです。
しかしストレスチェックは会社には結果が届きません。
私たち産業医は、もしストレスチェックの実施者になっていれば
その結果を知ることはできますが、会社を通してのアクションは何もできないのです。
ご本人の意思なく会社に知らせてはいけないと、法律で固く禁じられているからです。
だからご本人にせいぜい「産業医との面談を受けるように、会社に申請してください」と
お手紙やメールで促しをする程度しかできません。
ただし従業員が1000人も2000人もいるような大きな会社で
産業医が「企業内診療所」に常駐していて、看護師さんなどの保健スタッフも配備されていて
会社組織内で独立して動ける場合は
ストレスの高い人にこっそり「大丈夫ですか?」と
会社にわからないように声をかけることができるかもしれません。
しかし私のような1000人以下の中小企業に月1度訪問するだけの嘱託産業医では、
そのような動きは絶対にできません。
嘱託産業医は社員さん個人にはアクセスできませんし、
訪問時には人事担当者を通じての業務しか行わないからです。
要は、「ストレスチェックを受けた方が、会社に手をあげないと
現在の労働環境、労働条件は何も変わりませんよ」ということ。
ここをしっかり認識して受けていただきたいと思います。
| 精神科医&作家 奥田弘美 | ストレス・うつ病 | 09:28 | - | - | - | - |
日本放送「垣花正 あなたとハッピー」で男性のストレスケアについてお話ししました。
JUGEMテーマ:健康

今日は朝早起きして、日比谷の日本放送に行き
午前8時半すぎから、AMラジオに生出演してきました。
「垣花正 あなたとハッピー」という看板番組の
「名医が登場 有楽町ハッピークリニック」のコーナーです。
私は名医でもなんでもない、巷の臨床医&産業医なのですが、
本を色々書かせていただいているので
呼んでいただいたようです。
お話ししたのは、男性のストレスケアについて。
この時間は、タクシードライバーさんや車通勤の男性が
たくさん聴かれているのだとか。
男性のストレスケアについては、
拙著「働く男の怒りと疲れをパワーに変える処方箋」にて
今年出版させていただいたのですが、
その中から特に「怒りの手放し方」と「睡眠」について
お話しさせていただきました。
生放送だったのでとても緊張しましたが
明るく頼れる雰囲気の垣花正さんと
優しく温かな笑顔の那須恵理子さんの
お二人の名パーソナリティーに助けられて
なんとか噛まずにスムーズにお話しさせていただきました。
垣花さん、那須さんをはじめライターの水野さん、
そしてスタッフの皆様、大変お世話になりありがとうございました。

話した内容は、下記の番組HPにて早速アップしていただいています。
少しスクロールしていただくと、コーナーの内容が記載されていますので
よろしければぜひご覧ください。
帰りがけにスタッフの方から
「声がいいので、ラジオ向きですね!!」と
過分なお褒めの言葉をいただき、
嬉し恥ずかしの奥田でした。
でもラジオは先日出演したFM世田谷のときも、とても楽しくお話しできるので
また機会があれば出演したいです。
お悩み相談とか、心のデトックスソングの解説と紹介とか、
ラジオだったらやってみたいなあ〜〜
 
写真はパーソナリティーの垣花さんと那須さんに囲まれて。
| 精神科医&作家 奥田弘美 | ストレス・うつ病 | 13:33 | - | - | - | - |
浅田真央ちゃんの1ファンの精神科医として思うこと
JUGEMテーマ:ニュース
日本橋の高島屋で、「浅田真央23年の軌跡展」が開催されていました。
ご本人もお忍びで見にきたりと超話題となり、大勢の来場者が連日絶えなかったようです。
でも、私はなぜか行く気になれませんでした。
高島屋の近くを毎週2回は通っているというのに。。。

なぜかよくわかりません。
高島屋のショーウィンドーには全てに大きな彼女の写真と
「感動をありがとう」の文字が大きく掲げられていました。
ソチオリンピックが終わって以来、
彼女が語られるときはすべてこのタイプのフレーズです。
浅田真央ファンの私としては、なぜかそれがイヤなのです。
「感動をありがとう」っていう表現を彼女の代名詞化してしまっているメディアに
なぜか嫌悪感を覚えます。

誤解されてはいけないので、声を大にしていいますが、
私はずうっと前から浅田真央ファンで、彼女を陰ながら応援する一人でした。
彼女がバンクーバー五輪で2位となって悔し涙を流していたときも辛かったし、
その後のジャンプ大幅改良計画のため、長い不調に陥っていたときも
ハラハラしながら、でも絶対復活するって信じて応援してきました。
そしてソチ五輪。
心から彼女の金メダル獲得を応援していた一人でした。
ですが、結果は・・・6位。
金メダルは熾烈な争いで逃したとしても、
本来彼女の立ちべきところは表彰台のいずれかだったはずです。

たしかにショートプログラムの大失敗を大きく凌駕するパーフェクトなフリーで
世界中は大きな感動の渦に包まれました。
私ももちろん大きく感動した一人です。
でも「感動」だけで片付けてもいいのか?
常にそう心のどこかで感じて、今にいたります。
 
彼女はおそらく悔しいはずです。その後の世界選手権に優勝しても
おそらく今も悔しいはずです。
その悔しさは、バンクーバーの時のそれとは違った、
きっとご自身の中でも釈然としない不快な中途半端な悔しさだと想像します。
「感動をありがとう」って言われても、本当は嬉しくないんじゃないかなと
私は勝手に想像しています。

今回の五輪でパーフェクトな演技をして、キムヨナに負け、ソトニコワに負けたのなら
爽やかなやりきった感のある悔しさで、
「感動をありがとう」って言われても、きっとピッタリくるのではないか?
と私は勝手に想像しています。

現役続行の可能性はハーフハーフだということですが、
たぶん迷っているのでしょう。
今の中途半端な悔しさの中で、現役続行すると決断する
気力や心のエネルギーが出ないのだと思います。
かといって、現役をすっぱり止めるという
やりきった感もないのでしょう。

今回のショートの大きすぎるミスは、
彼女一人のメンタルの弱さではないと思います。
一言でいうと、彼女を支える体制の失敗、戦略の失敗です。
あれだけの重責とプレッシャーを背負って立つ選手に対して
あまりにも無防備にマスコミにさらし、試合に駆り出し、
無駄に気力・体力ともにエネルギーを浪費させた。
彼女がベストな最良の状態で競技するために必要な
心身のケアやサポートをする体制づくりを怠った。
あきらなかな戦略ミスです。
キムヨナ選手がずっと怪我治療という名のもとに世間の雑音から雲隠れし
ソチ入りも直前まで遅らせて、心身に負担の少ない母国で調整し、
プレッシャーやストレスが最小限になるようにコントロールされていたのに対し
浅田真央さんは対極的な状態に置かれていました。
彼女の周りのコーチや関係者、そしてマスコミ・メディアは、
もっと今回の結果を真剣に分析し、彼女に光を与えてあげて欲しいと切に思います。

精神科医として思うのは、彼女の今回のショートの大失敗は
極度の緊張とストレスによるイップスに近いものだと思います。
イップスはスポーツ選手に特有のメンタルの病気です。
大きな周りからのストレスや緊張、結果を求めすぎるあまりの過度のプレッシャーによって
体が突然鉛のようになって動かなくなる病気です。
恐ろしく過酷で気の遠くなるほどの練習と訓練によって
完璧な動きを作り出してきた脳と体の連携システムが
一瞬にして正常に動かなくなってしまうのです。
今回の彼女のショートの、不可解すぎるほどの大きなミスの連発は
それ以外に考えられないと思います。

でも真央ちゃんは重症のイップスではないと思います。
五輪でも金メダルというプレッシャーがなくなれば、超素晴らしいフリーが完璧にできたし、
世界選手権ではさらにパーフェクトな演技ができたから。
今のうちに、強力なメンタルサポートやケアをして、
かつ強力なマスコミ対策やスケ連対策ができるブレーンをもてば
きっと次回の五輪までに回復させることができると思います。
そのサポート体制が、今の彼女にはないんじゃないのかな?と思います。
だから彼女は、このまま現役を続行しても、今回と同じ結果になるかもしれないことを
恐れているのじゃないのかな?と勝手に想像します。
だって彼女は彼女ができる最高の努力をこの4年間
血のにじむような練習と努力で積み上げてきた結果が、これだったのだから。
自分の努力だけではどうにもならない現実を突きつけられて
半ば絶望しているのではないでしょうか?

佐藤コーチはきくところによると、昔ながらの根性論コーチみたいだし、
あるスポーツ誌記者にきいたところ、彼女にはメンタルトレーナーや
心をサポートするプロフェッショナルがいないという。
あれほどの一流アスリートが、メンタル面のプロフェッショナル・サポートを
受けていないというのは信じられない驚きです。
浅田真央ちゃんが、もう一度、五輪の舞台に立って
彼女の本当の選手生活の集大成を飾るのは、今までとは違うサポートチームが
絶対に必要だと思います。
それが構築されて、彼女のメンタルを強力にサポートするシステムが出来上がれば、
きっともう一度チャレンジする気力とエネルギーが、彼女の中に湧いてくると思うのです。

たとえばもっと彼女に不要なプレッシャーやストレスがかからないように
マスコミから上手く隔離するマスコミ対策や
今回のように五輪前にたくさんの試合や団体戦に出て無用な疲労を貯めさせないために、
スケ連やスポンサーに上手に交渉するためのブレーンを持つ。
彼女の魅力は天真爛漫な笑顔と天使のような美しい透明感なんだから、
もっと彼女が笑顔で滑れるメンタル的に「気持ちよくテンションが上がる曲」を選ぶ。
かつ審判員にも彼女の魅力を最大限にアピールできるイメージ戦略を練る。
素人目でみても、ノクターンは大人しすぎて地味すぎ、ラフマニノフは暗くて重厚すぎだと思います。
あの曲では、彼女はリラックスもしないし、ワクワクもしないし、
審判員にも彼女の魅力が十分にアピールできなかったのも当たり前です。
アップテンポなメジャーコードの音楽には心をワクワクさせる効果、
静かなメジャーコードの音楽には心をリラックスさせて平常心を取り戻してくれる効果があります。
ノクターンはメジャーコードですが、もともとがショパンのピアノ用の小曲で、
あのような大舞台ではあまりにも地味すぎ。
ラフマニノフは、作曲者本人がうつ病でずうっと悩んでいて
今回の曲はまさにうつ病から治りかけに作ったという逸話を持つ
お世辞にも明るいエネルギーで満たされているとはいえない曲です。

音楽のメンタル効果を活用して、彼女がワクワクしながら楽しめる曲を選べば
五輪のような大舞台でも緊張が緩和できると思います。
ちなみに荒川静香さんは五輪直前に自分が大好きな曲「誰も寝てはならぬ」に変更し
その音楽を競技直前まできいてリラックスして気持ちを高めていたそうです。
キムヨナ選手は彼女の小悪魔的かつクールな魅力を引き立てる選曲が常に見事であるため、
実力以上の出来栄え点が加点されていたのだと想像します。(特にバンクーバー)
コストナー選手の今回の選曲のアヴェマリア、ボレロとも
大人の女性としての魅力を最高に引き出していたと思います。
羽生君や町田君の選曲も見事でしたよね。彼らの若くて清々しい魅力とエネルギーを
存分に引き出していた曲でした。
浅田真央さんがバンクーバーに引き続き、
なぜあのようなミスマッチでメンタル効果の乏しい曲ばかりを
選ばされていたのか首をかしげたくなります。

曲だけではありません。彼女の試合前の環境にももっと配慮してもらいたい。
例えば真央ちゃんをもっと試合前にリラックスして楽しめる会話相手や空間を用意する。
残念ながら、表情の少ない硬い雰囲気の佐藤コーチ一人では、
彼女のメンタルの緊張を緩和する効果は乏しいでしょう。
お母様がきっとその役を以前はされていたと思いますが、残念ながらお亡くなりになってしまった。
しかも今回はお姉さんの舞さんの同行もありませんでした。
スポーツ記者さんによるとお姉さんの舞さんが、真央ちゃんの心をほぐすキーパーソンだそうですが、
今回はスポンサーの契約がらみの問題があって同行できなかったのではないか?ということでした。
また舞さん一人に真央ちゃんの心のケアを丸投げしている体制も問題だと思います。
舞さんは彼女とあまり年の離れていない姉妹ですから、
いくら仲が良かったとしても荷が重すぎる役目です。
(どんな仲の良い姉妹でも、いろいろと心の奥底で目に見えない葛藤がありますから)

彼女は典型的なメランコリー親和型気質といって、周りの人の顔色を読んで
人一倍気を使い、自分を殺して周りの人に合わせるタイプだと思います。
だから自分のわがままや辛さをがまんしてしまうため、表情や言葉に出せません。
無理にでも笑顔をつくって、他人の要望や期待に応えようとしてしまいます。
今回の選曲や、今回の団体戦に出るという選択も
本当は真央さんの本音ではなかったのじゃないかな?なんて思うのですが・・・。
彼女のストイックさに拍車をかけるような人達じゃなくて、
彼女がもっとわがままを言ったり、甘えられる人たちで囲んであげる。
そして彼女に無理なことを要求する無責任な外野から守ってあげる。
そうすると、五輪前の尋常ではない緊張感も緩和できると思うのです。

そして私達ファンは、彼女に金メダルを望まないこと。
私たちを今までたくさん感動させてくれた彼女に対して、
次の五輪こそ「結果はどうでもいいから、真央ちゃんが心から満足する
パーフェクトな演技を、楽しんで気持ちよくやってください」という
エールを送り続ける事。
彼女は私達国民が、金メダルを!と期待するから
金メダルをとらなきゃいけないって、自分自身を駆り立ててしまうのです。
私達ファンやメディアが、彼女に金メダルを期待しなければ、
彼女の中の過剰な金メダルへの執着心が軽減し、
無用な緊張やプレッシャーが減ってイップスのような症状も
起こらなくなってくると思います。

と、真央ちゃんを思うあまり、勝手にいろいろと思うことを書きました。
私は彼女とは直接面識がないから、本当のところはわかりません。
勝手な思い込みもあるでしょう。
スポーツメンタルを専門としているわけでもありませんから、
見当違いのこともあるでしょう。
でも高島屋の浅田真央展を見て、書かずにはいられませんでした。
「感動をありがとう」だけで彼女の今回の結果をきれいごとで片付けてしまうのではなく
「感動をいっぱいもらったから、もう周りのことは気にしないで。
 今度こそ真央ちゃん自身のために、本当に満足できる集大成にするために
今度こそ本当にオリンピックを楽しんでください。」
とエールを送りたい。
でも真央ちゃんに「もう一度オリンピックを」と言えるだけの
強力なサポート&ケア体制が見えないので、
満身創痍の彼女に対して、無責任に「頑張って」とも言えない。
あ〜なんともいえず、ソチ後に後味の悪い気持ちを引きずっている私です。
せめて1ファンの私にできることとして、
浅田真央さんが、今の中途半端な気持ちのまま引退されず、
心から笑って満足して選手生活の本当の集大成ができますように
心から祈り続けたいと思います。





 
| 精神科医&作家 奥田弘美 | ストレス・うつ病 | 18:22 | - | - | - | - |
上手にマナーよく愚痴れば、ストレス解消効果あり!
JUGEMテーマ:健康
愚痴るって、ネガティブなイメージがあるし、
できるだけ止めた方がよいって、よく言われますよね。

でも私は信頼できる人にマナーよく愚痴るのはアリだと思っています。
なぜかというと、嫌な事や辛い事のストレスって、なかなか自分一人で浄化できないから。
カウンセリングはカウンセラー相手に思いのたけを語ることで
カウンセラーから有効なアドバイスがなくても、心を整理する効果があります。
ですが信頼のおけるカウンセラーを見つけるのって至難のワザ。

基本的にカウンセリングは、医療現場では医師のほか、臨床心理士の資格を持つ人が実施します。
臨床心理士さんで、街のカウンセリングルームをつくって個人でやっている人もいますが、
まだまだどこにでもあるというわけではなく、メジャーな存在じゃありません。
それにそういうことをしらない素人さんが、妙な民間資格のカウンセリングやセラピーに通って
余計に症状が悪化することも少なくありません。
もし自分の周りに、自分のことを理解してくれていて応援してくれている人がいたら、
ちょっと時間をもらって、心の辛さやモヤモヤを打ち明けてみてもプチ・カウンセリング効果は期待できます。
コツは相手の貴重な時間をもらっているとしっかり自覚し短時間で終える事。
私個人の基準でいうと、30分ぐらいかな?
もちろん相手が時間をとってくれやすい状況かどうかを事前に確かめておくことが大切です。
「今、ちょっと話を聞いてもらってもいい?」
「30分ぐらい電話大丈夫ですか?」などと
相手の都合を確認してから、お話しさせてもらいましょう。
自分の事を認めてくれて好意を持ってくれる人ならきっとじっくり話を聞いてくれますよ。
それにアドバイスをくれるかもしれません。
もしそのアドバイスがピンとこなくても、「ありがとう、やってみるね」「参考にしていみますね」と
感謝とともに受け取ってください。
間違っても「それって無理。だって〜〜〜だし、〜〜だから」などと
せっかくのアドバイスに反論しないこと。
プロのカウンセラーじゃないので、あなたにぴったりのアドバイスができなくても
それは仕方ないのですから。
こうして話を聞いてもらったあとは、お礼をしっかりいうのを忘れずに。
そしてできるだけ最後は建設的な楽しい話題で締めくくりましょう。
「ありがとう。おかげでとてもすっきりしたわ!
今度会うときは、美味しいものをお礼にご馳走させてね〜〜」とか
「話を聞いてもらったのでラクになれました。
次回は笑顔で会いにきますので、また一緒に楽しみましょう」といった感じです。
 
私も先日、ちょっと嫌なことに遭遇しまして、
とても聡明な友人に色々と話を聞いてもらいました。
自分で処理する思考法も職業柄あれこれ知っていますが、
自分一人だけじゃなかなか心が晴れないことも
実際にはあるんですよね。
おかげでとてもすっきりして心が元気になりました。
心の中を言語化するって効果は、すごいとだなと今さらながら再認識です。
明日もカウンセリングの予約が入っていますので
今度は自分がクライアントさんのお役に立つ番。
ますます頑張ろうと思います。
| 精神科医&作家 奥田弘美 | ストレス・うつ病 | 13:25 | - | - | - | - |
被災地ではない被災地周辺の方のための震災ストレスケアその4〜緊張を上手に緩めましょう〜
 今日からゴールデンウィーク。もう2日で5月がやってきます。 
首都圏周辺の街も、震災後、かなり落ち着きを取り戻してきました。
 余震の頻度も徐々に少なくなり、
スーパーの品ぞろえもほぼ回復してきましたし、
節電中の駅も、春の陽光が暗さを払しょくしてくれています。
 原発の心配はあいかわらずですが、
それでもやっと普段通りの生活がもどってきつつある安心感を
あちこちで感じとることができます。

 今振り返っても、あの震災後1カ月ほどは、
街全体が異様な緊張と不安に包まれていたなあとしみじみ思います。
電車やお店でもピリピリした雰囲気の人や
うつっぽい表情の人が目立ちました。
またクリニックで震災ストレスの患者さんを診察しながらも、
自分自身の精神状態、体調もかなり不調だったなあと
あらためて実感している次第。
 被災地ではない周辺地域の震災ストレスケアも大切だと思い
少しでもお役にたてればと綴ってきた本ブログですが、
共同通信、読売新聞、東京スポーツ、日刊ゲンダイ
などのメディアでもご紹介いただき、
ささやかながらも震災復興に貢献できて嬉しいかぎりです。
 
 さて、前置きが長くなりましたが、
今回はこのGWから5月にかけて実践していただきたい
「緊張を上手に緩める方法」を具体的にご紹介したいと思います。
 
今年の3月4月は、すべての人の緊張状態が高まる大変化の春でした。
震災という大きな大きな負の変化、
そしていつもながらの異動、卒入学、三寒四温の気候といった
春特有の変化によって、
自律神経の緊張が続き、今かなり参っていると思われます。
 このような緊張性のストレスが重なったときは、
意図して緊張をほぐすケアを心がけねばなりません。
 そこでいくつかの緊張をほぐす方法を
箇条書きにしてみました。

○心地よい程度の運動、ストレッチ
 息がハアハア切れるような激しい運動ではなく、
ラジオ体操などの軽いストレッチ系の運動、
ウォーキングやゆったり水泳といった心地よさを感じる運動をすると、
緊張した筋肉の血巡りがよくなりコリが解消します。
 特に神経系の緊張が高まる
パソコンなどのデスクワーク1〜2時間のあとは、
ラジオ体操第1程度、もしくはゆっくり階段昇降などの
軽い運動をこまめに心がけましょう。

○自然を味わう、触れる
 遠くまで出かける必要はありません。
近くの公園、林、河原などで、
新緑や花々、木々のそよぎ、水の流れなどを
ゆったりと味わいましょう。
自然のまわりには、マイナスイオンが豊富で
心身をリフレッシュさせてくれます。
日光には、うつを解消する効果があります。
ランチタイムを木の下のベンチでとるだけでも
効果がありますよ。

○寝具を手入れして、ゆったり良質睡眠。
 睡眠をたっぷり取らなければ、絶対に脳の疲労はとれません。
最低限必要な睡眠時間は6時間だと言われています。
 ただでさえ、睡眠不足になりがちな毎日ですから、
寝具をできるだけ快適に手入れして、
良質な睡眠を効率よくゲットしましょう。
 ふわふわしたものに触るだけでも
リラックス効果
があると言われています。
枕、布団、シーツなどをチェックして
古びた肌触りの悪いものは思い切って買い換えてはいかが?
 また眠る前の1時間前ぐらいからは、
パソコン、メール、ゲーム、興奮する内容のTVや本は
ご法度です。
IT機器の光や激しい動きは、おだやかな眠りの訪れを
妨害してしまい
寝つきが悪くなってしまいます。

○ゆったりとした長調の音楽を楽しむ
 明るい感じ、穏やかな感じのする長調の音楽が
リラックス感や抗うつ効果が高いとされています

 逆に悲哀感のただようマイナーコードの短調の音楽は、
悲しくなったり、マイナス思考を生みやすいそうです。
 このような時期は、意図してメジャーコードの
長調の音楽をセレクトして楽しみましょう。
 ちなみに私は来生たかおさんの大ファンですので、
彼の曲の中でもメジャーコードの爽やかな曲ばかりを
80曲ほどセレクトして編集し、ipodに入れています。
歌詞も吟味して、ハッピーな明るい内容のものだけを選び
毎朝診療に向かう電車の中で聞いていくんですよ。

○カフェイン、アルコール、甘いものはほどほどに。
タンパク質、ビタミン、ミネラルたっぷりの食事を
最低一日2食は食べる。
 前のブログでも書きましたが、
カフェインは脳や筋肉の緊張を強めてしまい、
イライラ、不安、不眠を悪化させてしまいます。
コーヒー、紅茶、緑茶、栄養ドリンク類には、
カフェインがたっぷり
入っていますので、
一日2〜3杯以内にとどめましょう。
 アルコールは酔うほどに飲むと
確実に眠りを浅く不安定にして、
翌日の疲労を悪化させてしまいます。
 甘いものを大量に食べたり、
炭水化物だけの食事(おにぎり・パンだけ、麺類だけなど)をとると
血糖値が激しくアップダウンしてしまうため、
これまたイライラ、不安を悪化させたり、
激しい疲労感に悩まされたりします。
 肉、卵、魚類などの動物性たんぱく質には
疲労回復させるアミノ酸、鉄分が豊富
です。
たっぷりの野菜とともに食べると
効率よく体に吸収されて、
体にも心にも良質なエネルギー源となります。
一日最低二食は、こうしたバランスのとれた栄養食を
たっぷりとってください。

 ざっと緊張をほぐすコツをいくつかご紹介しました。
もしもっと緊張をほぐす方法を知りたいと思われる方は、
拙著「精神科医もやっている うつが逃げだす50のコツ」(青春出版)
に詳しくまとめておりますので、よろしければご覧ください。
 緊張性ストレスが続くと自律神経失調となり、
悪化するとパニック障害、うつ病などが引き起こされます。
 震災ストレスを長引かせないために、
これからの5月いっぱいは、ぜひ入念にセルフケアをしてください。
そして夏の酷暑に耐えていくための体力、精神力を
養っていきましょう。
| 精神科医&作家 奥田弘美 | ストレス・うつ病 | 10:08 | - | - | - | - |